ダルエスサラーム便り


タンザニア Tembea Tembea

山田 智穂(やまだ ちほ)智穂

第1回 Soko (マーケット)


  タンザニアの人々にとって、生活用品、特に食材を手に入れるのに欠かせないのが soko (マーケット)です。たくさんの人々で活気にあふれて、あらゆるものがずらりと並ぶマーケットは、買い物の目的はなくても、ぶらぶらするだけで、タンザニアの人々の生活が垣間見られて興味深いところです。
魚市場
インド洋に広く面して、海の幸に恵まれたダルエスサラームに、つい昨年、日本のODAによって建 ここダルエスサラームにもいわゆるスーパーマーケットなどがありますが、生活用品や冷凍食品が中心に売られていて、野菜などを売っているところは少なく、あったとしても値段はちょっと高めです。
人々は、朝早くから新鮮な食材を求めてマーケットに出かけていきます。仕事などで忙しい人は、週1回だけ出かけて買いだめするし、毎日ちょこちょこと買いに出かける人たちもいます。
マーケットをぶらぶらしていると、お店の人たちが、商品をすすめてあちこちから声をかけてきます。基本的に値段は交渉次第。たくさん買えば、安くしてくれます。少しだけしか買わないときは安くしてもらうのは難しいけれど、おまけをつけてくれたりします。みんな、お店の人たちといろんな会話をしながら、ゆっくりと買い物を楽しみます。

キブコニ・フィッシュマーケット

魚市場
インド洋に広く面して、海の幸に恵まれたダルエスサラームに、つい昨年、日本のODAによって建てられたのが Kivukoni(キブコニ)のフィッシュマーケットです。
海のほうから順番に、魚をさばく作業場、生魚売り場、揚げ魚売り場、となっていて、その過程を順番に見て追っていくのも楽しみ方の一つ。バケツやカゴを持って大量に買いに来るおばさんたちは、家に持ち帰ってマーケットまで来れない近所の人々に売るのです。そうやってインフォーマルな形で小さな商売をして生活を成り立てている人たちが多くいます。
売られている魚の種類はさまざまで、ひらめ、タイ、マグロ、あじ、イワシなど、日本でもおなじみの魚が手に入ります。イワシは今では日本で高級魚と呼ばれているようですが、こちらでは、やはり、まだ「ねこまたぎ」の地位のままです・・・。 タンザニア産のイワシが日本のスーパーマーケットに並ぶ日もそう遠くないかも???他に、あさりや赤貝なども売っていますが、こういったものはたいてい外国人やレストラン経営者などが買っていくようです。こちらの家庭では、魚は揚げたり、こってりしたスープの中に入れたりして料理されます。


カリアコー市場
カリアコー

 ダルエスサラームでいちばん大きな市場がカリアコーです。大きな2階建ての建物の中にいろいろなお店がところ狭しと並んで、さらにその外にもずらりとお店がひしめきあっています。ここでは、食材から生活用品、さらには自転車や工具など、とにかくありとあらゆるものがそろいます。こんなにたくさんお店があって、みんなちゃんと儲かっているんだろうかと余計な心配をしてしまうほどです。
商品の数だけでなく、人の数も相当で、売る人、買う人の他にも、商品を運んできた人たちがあちらこちらに座って涼んでいたり、どこからともなく来てたむろしている人などでいっぱいで、歩くのにも一苦労するほどです。ダルエスサラームの中でも最も人口密度の高い場所のひとつといえるでしょう。
カリアコー市場
 一見、店が散在していて、雑然としているように見えますが、ひとつひとつ見てみると、野菜や果物はまるで積み木のように見事にきれいに積み上げられて売られています。
 ただ、建物のなかは薄暗いし、どこも人でごった返しているので、スリやひったくりにあわないように気をつけましょう。
(2003年5月)


*Tembea Tembeaというのはスワヒリ語で「歩き回る」ということです。山田智穂がタンザニアを歩き回って、見所、エピソードをご紹介いたします。


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