サファリの記録

サファリの記録


  
*すばらしい眺め キゴマからムワンザへプロペラ機で行く旅*


高崎和美さんより☆2012年9月


 ムワンザ経由でのダルエスサラームとキゴマ往復は、素晴らしい眺望と2つの湖を1日で見る感激の旅です。

 往きはムワンザで約5時間の乗り継ぎ。ビクトリア湖の静かな湖面を眺めながらお昼前のお茶を楽しみ、夕方にはタンガニイカ湖の波のうねりとその彼方に沈む夕日を見られたことは、とても感慨深かったです。私は後で見ましたが、あらかじめ高校時代の地図などでビクトリア湖とタンガニイカ湖の対比を見ておけばすばらしいでしょう。

 また、飛行体験そのものがすばらしいです。乾季ならば天候も安定し、見晴らしがよいです。ムワンザを飛び立つと、巨大なビクトリア湖の岸にある巨石いっぱいのムワンザ周辺上空をゆっくりと回り、その美しさに見とれます。
 次に、広い広い平原を飛んでいきますが、ずっと見ていると森や草原だけでなく最近整備されつつある道路網に巨大なトラックが走っているのが見えます。

 キゴマから帰るときはぜひ、最初の40分間くらいがんばって地上を見て下さい。キゴマの町を名残惜しく眺め、次にカスルの町の上を通り、やがてモヨヲシ野生動物保護区にかかる直前に、乾季の乾いた大地をうねりながら流れる大きな緑色の川が見えます。アマゾン通販で入手できる英語版タンザニア全図で見るとマラガラシ川という名です。キゴマ北東部に発して数百キロ流れてタンガニイカ湖に注いでいます。かつて京都大学の伊谷純一郎博士が1960年代に野生チンパンジーの観察のためにタンザニアを旅し、その経験を少年向きに書いた『チンパンジーを追って』という本にこの名があったと記憶しています。乾季の終わりのどこもかしこも乾ききった時期にとうとうと流れるこの川に感激し、またこの流域のどこかを博士たちがチンパンジーを追って歩いたと思うと感激しました。

 12人乗りセスナは、ジェットに比べると華奢でやや揺れが大きいですが、窓が大きいので窓側の席を取ると本当に景色がよく見えます。副操縦士は搭乗せず、その席にも乗客を乗せていました。説明書きはどこにもないのですが、ムワンザ発のキゴマ行きは自由席で、最後まで空いていたその席にどうみても副操縦士に見えない男性が乗っていたので、帰りは、思い切って「前に乗せてくれませんか?」と頼んだところ、係員がサッと前の操縦士用のドアを開けてくれて乗ることができたのです。操縦席なのでナビも見えました。タンザニアの地図を開いて、それと合わせてみると、今地図上のどこを飛んでいるのか一目瞭然ですばらしかったです。

 悲しかったのは、あちこちで上がる白い煙。雨季の農業に備えてか、人が原野に火を放っているのです。その煙の多さに、農村部の人口の急速な増大による耕地拡大の必要性と自然保護の調和の難しさをひしひしと感じて胸が痛んだのはセンチメンタルすぎるでしょうか。

 ダルエスサラームからキゴマ直行便がなかったのは、とてもラッキーな事でした。チャンスがあったら、ニンゲパンダムベレ(前に乗せてくれませんか?)と言ってみて下さい。



※続きはこちらから

「チンパンジーに会う前の楽しみ」

「いよいよチンパンジー」

「地元の人と会いました」





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