最新リゾート情報(2012年6月)



No.32

往時を偲べるかもしれないーレイルウェイ・ホテルたち
Classic Railways Hotels



タンガニーカ湖に沈む夕日を眺めるーレイク・タンガニーカ・ビーチ・ホテル(キゴマ)



 ドイツの植民地時代に建設されたタンザニア鉄道。(設備の老朽化と道路輸送の伸びに押され、しばらく全線運休していたが、5月22日からダルエスサラーム/キゴマ間とその支線のムパンダ線が再開した)ドドマ、タボラ、キゴマなど、その主要駅近辺にはレイルウェイ・ホテルが建てられた。
 このレイク・タンガニーカ・ビーチ・ホテルも元々はキゴマ・レイルウェイ・ホテルだった。




 1991年にそのレイルウェイ・ホテル時代に泊まったことがある。タンガニーカ湖に沈む夕日を眺めながらビールが飲めるというのは、今も昔も変わらないけれど、建物はかなり老朽化していて、週末の夜にはバンドが入り、賑やか過ぎてなかなか眠ることができなかった覚えがある。

 その後、しばらく閉じていた時期があったけれど、2009年から高級リゾート風ホテル、レイク・タンガニーカ・ホテルとして再開した。
 玄関からゆったりとした造りの建物を通り抜けると、湖へ続く広々とした階段に出る。壁づたいに緑の木々が茂り、鳥たちのさえずりが聞こえてくる。芝生の青もまぶしい。プールのそばにあるチューリップツリーがちょうど真っ赤な花をつけていた。水辺には様々な水鳥も集う。

 湖に面した一等席にテントを大きくしたような屋根つきのバーが設けられていて、夕刻ここに座って、夕日とビールを両方堪能できる仕組みだ。ゴンベ国立公園行きの船がその近くに浮かんでいた。

 わたしたちは残念ながら1階の部屋だったので、部屋の前の植物にさえぎられて、湖がよく見えなかったが、2階の部屋からだったら、眺めもきっといいだろう。

 惜しむらくは食事がいまひとつだったことだ。こういうゆったりしたホテルでファーストフードのチキンチップスのようなメニューでは、しっくり来ない。

 
                  


宿泊、朝食付
Standard : $85(Single),$105(Double)
Executive : $135(Single),$155(Double)
Suite : $180(Single),$200(Double)



動物の声が聞こえるーオリオン・タボラ・ホテル

 噴水の向こうにクラシックなたたずまいの建物がどんっと構えている。少しタイムスリップしたような気分になるホテルである。それもそのはず、1951年撮影というこのホテルの写真がネットにアップされていたが、現在の建物とほとんどかわりがないのであった。
 http://www.flickr.com/photos/92943860@N00/2579423425/
 ここも元レイルウェイ・ホテル。

 広い中庭がある。驚いたことに、牛、アヒル、オウム、ウサギなど多くの動物たちが、飼われているのだった。庭の一角では小亀たちがキュウリやトマトの切れ端の餌を食べていたし、母猫と2匹の子猫もいた。なので、庭の散歩は、動物たちとの逢瀬につながるという不思議なホテルである。

                       


 窓越しに緑が見える木目を活かした落ち着いた雰囲気の部屋は、、高原のリゾートにいる気分させてくれる。実際、タボラは標高1,200メートルを越している。ちょうど大雨季が終わり、すずしく爽やかな気候であった。

 レストランは注文してから1時間は待たされる。インド料理のカレーはなかなかおいしいが、かなり辛めであった。18歳未満は入場禁止のテラスバーもあり、話題にことかかないホテルなのであった。

                           


宿泊、朝食付
Standard : Tsh60,000(Single), Tsh75,000(Double)
Executive : Suite Tsh90,000(Single),Tsh105,000(Double)
Royal Suite : Tsh135,000(Single),Tsh160,000(Double)



 旧ドドマ・レイルウェイ・ホテルも現在、ドドマ・ロック・ホテルとして健在で、ちょっと施設は古いけど格式あるホテルとして、営業中。中央鉄道がタンザニアの輸送の大動脈として、タンザニア経済を支えていた時代、各主要駅の傍に、誇らしげに建っていたレイルウェイ・ホテルたち。
 今やレイルウェイそのものが存続の危機だけど、レイルウェイ・ホテルたちの健闘を祈りたい。

 



(2012年6月)




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