最新リゾート情報(2015年6月)



No.39

ストーンタウンの海辺ホテル
Mizingani Seafront Hotel(Zanzibar)
 
 

  ザンジバルへはちょっとした船旅気分で、フェリーで行くのが好きだ。

 醍醐味はザンジバルに到着するとき。ストーンタウンの海岸沿いに並ぶ歴史ある石造りの建物たちの姿がだんだんと迫ってくるときだ。長い年月の間海を見つめていた建物たちが出迎えてくれているような気分になる。ああ、ザンジバルに来たんだなと思う。

 ミジンガニ・シ―フロント・ホテルはその建物群のひとつ。インド風の凝った手すりのあるテラスが目を引く。フェリー乗り場から徒歩3分という便利な場所にある。

 1865年、ザンジバルにオマーンのスルタンがいた華やかなりし時代、そのロイヤルファミリーの新婚カップルのために作られたのがこの建物だそうだ。その後、英国保護領となっていた時代には、税関の建物として使われたこともあるという。
 10年ほど前に訪れたときには、南インド料理のお店となっていた。海に張り出したそのテラスで海風に吹かれながら食事をしたことがある。

  いつの間にかそのレストランは閉じてしまった。使われなくなった建物を見て、もったいないなと思っていたのだが、昨年9月にミジンガ二・シ―フロント・ホテルとして蘇ったのである。

 海を見下ろすスルタンの持ち家のひとつに迎え入れられたような雰囲気。マングローブが使われた天井のあるフロントで、笑顔の可愛いスタッフがウェルカムドリンクを勧めてくれた。

 階段がいくつもあり、見た目よりも建物の中は広い。手すりや階段、彫刻を施されたドアやアンティークの家具が歴史ある建物の雰囲気を醸し出す。でも、新しいホテルだけあって、バス、トイレはピカピカで清潔感があり、気持がいい。バスタブはちょっと変わったアラブ風?の作り。
 部屋は全部で33室。いくつかの部屋にはザンジバルにまつわる人びと、ティップティプやバスコ・ダ・ガマなど、の名前がつけられている。フレディ・マーキュリーと命名された部屋もあり、応接間の奥に、シックでちょっと豪華な天蓋つきダブルベッドのある海を望む部屋だ。バスタブも広い。

 プリンセス・サロメの部屋はなんと、ドアを開けるとすぐバスルームになっているという大胆な部屋割。お姫様は広々とした部屋全体を眺めながら優雅にお風呂に浸るのだろうか。ベッドの色合いも凛としたプリンセス風。

 サイード王の部屋は、スルタン部屋だけあって、海を望む広々としたベランダが素晴らしい。

 でもそういったスイートルームだけでなく、中庭にあるプールを望むスタンダードな部屋でもゆったりとしたザンジバル的雰囲気があり、十分くつろげる。ベランダに座って町のようすをうかがっているのも楽しい。宿泊した晩には近所で結婚式があったらしく、朗々とした歌が響いてきた。

 朝食は海の見えるテラスで。アンティークなテーブルいっぱいに並べられた果物やパンやヨーグルトなど、目移りする豪華さだ。もちろん、卵やソーセージや野菜などもあり、海を眺めながらゆったりした気分でいただける。

 インド、イタリアン、中華と豊富なメニューのレストランもあり、おいしいけど、お酒はおいてなく、ちょっと高めなのが残念。
 スタッフの感じもとてもいい。フリーWifiも、エレベーターもある。古くて新しい不思議なホテルである。トリプルルームやファミリールームがあるので、家族一緒の宿泊も大丈夫。

 立地がいいので、ストーンタウン探索にも便利だ。ストーンタウンをうろうろ歩いて、ホテルに戻ってきても、ああ、ザンジバルにいるのだなあと感じながら、くつろげる雰囲気がうれしい。







☆料金 (朝食付1泊)2015
シングル $95、ツイン/ダブル $130、スイート $145~195  




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