セルーベホベホロッジ

タンザニア
旅行トピック
(2005年)

ライオンの昼寝"

8.キリマンジャロ・ホテル再オープン


キリマンジャロホテル  今年のトピックは値上げのニュースばかりだが、少し明るいニュースを一つ。  ダルエスサラームのキリマンジャロ・ホテルが8月15日に新装オープンした。社会主義時代は国営ホテルのトップとして、国賓の泊まるホテル、日本の現天皇夫妻が皇太子夫妻だった時代に泊まったホテルである。90年代に入っての民営化の波の中、旧国営ホテルチェーンであったホテル、ロッジ(セレンゲティ、ンゴロンゴロなどの北部サーキットのロッジ、アルーシャのマウントメル、クンドゥーチ、マフィア、ミクミなど)が続々民間にリースされる中、キリマンジャロ・ホテルだけは「トップホテルとして、タンザニア人のプライドにかけて」国営を維持していたのだが、最後のころは電気、電話を切られ、ろうそくが立ち、お湯をバケツで運んだり、電話をすると従業員が走って携帯電話を持ってくるという笑えない悲惨な状況になって数年前に閉鎖した。
 閉鎖といっても外資に経営を委ねるわけで、売り時を失したか、有名な外資系ホテルチェーンではなく、アブダビの王族の手に落ちたと言われる。ダルエスサラーム港を見下ろし、立地的にはゴルフ場を見下ろすロイヤルパーム・ホテルよりはるかによく、内装、サービスがよければトップホテルに返り咲くことは間違いないという観点から、新装再オープンが待たれていたのだが、遅れに遅れこの8月15日にやっと再オープンした。
 外装、内装は写真の通りで、タンザニア初めての5つ星ホテルという評価である。オリエンタル・レストランといって、中華、日本料理もあり、タイ人板前が握る寿司も出ている。これで細かいサービスが良ければトップホテルとなるだろう。そこは利用された方々の感想を待つしかない。
 心配は、部屋料金の高さ。朝食付きで$300というのは、ロイヤルパームの$225よりも高く、実勢でも$220となると公費で泊まる人以外どれだけのビジネス、観光客が泊まるだろうかということである。国際会議などで来る政府賓客は限られているし、ダルエスサラームは観光客もさほど多くないので、主力はビジネス客となるのだが、そうなると部屋料は高いという気がする。再度転売、閉鎖ということにならぬよう健闘を期待したい。             (2005年9月)


7.その他の国立公園でも入園料を値上げ


 TANAPA(タンザニア国立公園)によって発表された、2006年1月からの各国立公園の入園料は以下の通り。
(1)セレンゲティ:大人$30→$50、子ども$5→$10
(2)キリマンジャロ:大人$30→$60、子ども$5→$10
(3)マニヤラ湖、タランギーレ、アルーシャ:大人$25→$35、子ども$5→$10
(4)カタビ、ミクミ、ルアハ、ルボンド、ウズングワ:大人$15→$25、子ども$5(値上げなし)
(5)マハレ:大人$50→$80、子ども$20→$30
 TATO(タンザニア旅行業協会)は依然としてこの値上げに反対をしているが、来年からの値上げは避けられない見通し。 後はンゴロンゴロ保護区とセルー保護区の動向が気になる。              (2005年7月)


6.ンゴロンゴロ・クレーター・サービス料も値上げ


 TANAPA(タンザニア国立公園)関係の、セレンゲティ、キリマンジャロ両国立公園の2006年1月からの入園料値上げ騒ぎが、暫定的にではあるが決着したと思っていたら、 予想通り管轄の違うNCAA(ンゴロンゴロ自然保護区公社)の値上げ案が出た。
 入園料については触れられていないが、クレーター・サービス料の値上げが出た。クレーター・サービス料というのは、クレーターに下りる際に払う車両1台に付きかかる費用で、 一種の交通費である。半日下りても1日下りても現在$25で、7月1日からは半日に制限されることになっている。この半日が何時間かというのは未発表だが、6時間になるという案が有力。クレーターの上のゲートに入り、ゲートに戻るまで6時間という案だから、クレーターの下には 5時間という案配である。
 さて、このサービス料$25を来年1月から$100にアップする案である。2004年までは$15であったのを、今年1月に$25にアップしたばかりだから、さすがに$100は通らないだろうと思っていたのだが、6月21日付けのTATO(タンザニア旅行業界)のニュースレターでは、「観光大臣がOKを出した」そう、 う~んと思わず唸ってしまった。
 さらに入園料も値上げなんてニュースが追い討ちをかけないことを祈るばかりだ。                                (2005年6月)

5.セレンゲティ、キリマンジャロやはり値上げ


 5月13日に天然資源観光大臣の議長の下にとTANAPAとTATOの会議が開かれ、3月から懸案の問題が議論された。完全な結論は出ず、経済に与える影響(観光業は現在タンザニアの外貨獲得No.1である)を調査することになった。
 しかし、その調査期間の中、暫定的にではあるが、2006年1月から1年間、キリマンジャロ国立公園は$60、セレンゲティ国立公園は$50(それぞれ1名1日の入園料)とすることが決まった。子供料金やそれ以外の国立公園の暫定的な料金は追って発表とのことである。
 やはり予想されたように「キリマンジャロ山は世界に1つしかない」というTANAPAの主張で、キリマンジャロ国立公園は高く、セレンゲティ国立公園は少し抑えられたものの、それなりのアップとなった。監督団体の違うンゴロンゴロ自然保護区の動きが注目されるが、セレンゲティと同じ入園料になると予想され、4泊5日のンゴロンゴロ、セレンゲティのサファリは、入園料$200かかることになりそうである。                                   (2005年5月)

4.マニヤラ湖のナイト・サファリ


マニヤラ湖   マニヤラ湖国立公園で、国立公園内のナイト・サファリが初めて可能となった。サファリの内容は以下の通り。
 18:30に公園ゲートに集合。最初にブッシュ・ディナーを楽しんだ後、3時間ほどのゲームドライブを楽しむことができる。ゲームドライブでは、夜行性のヒョ ウを初め、ジャネット、サーベルキャット、カバ、ブッシュベイビーなどを探すことができる。夜の風、ライオン、ハイエナの吼え声、星空もお楽しみに。
 マニヤラ湖セレーナのお客対象に企画されたようだが、それ以外の方も参加可能。
 参加費用は、参加人数によって異なるようだが、入園料、夕食を含んで、1名あたり$140(2名の場合)~$110(5名の場合)。
 また軽飛行機(1人乗り)による遊覧飛行もあり、20分で$125とのことである。
 水不足による野生動物減少がささやかれるマニヤラ湖国立公園の人気回復の起爆剤になるかどうか?                                       (2005年4月)

3.セレンゲティ、キリマンジャロは今年中に行こう(!?)


 3月11日のTATO(タンザニア旅行業協会)の発表によると、TANAPA(タンザニア国立公園)は、 2006年1月1日から入園料の大幅値上げを計画している。以下の通りである。

(1)セレンゲティ、キリマンジャロ:$100(子ども$30)
(2)アルーシャ、タランギーレ、マニヤラ湖、ミクミ:$30(子ども$10)
(3)ルアハ、ウズングワ、カタビ、ルボンド:$20(子ども$5)
(4)マハレ:$100(子ども$30)
(5)ゴンベ:$150(子ども$30)

 注目すべきはセレンゲティとキリマンジャロの入園料1日$100である。現行は $30だから、3倍以上の値上げである。セレンゲティは1日では済まないし、セ レンゲティが値上げすれば当然隣りのンゴロンゴロ自然保護区(管轄が違う)も 値上げするだろうから、ンゴロンゴロ、セレンゲティへのサファリがとてつもな く高くなる。仮にンゴロンゴロも$100となったら、3泊4日のサファリで、入園 料だけで$400、もし夫婦と子供2人の家族だったら、入園料だけで$1,040とい うことになる。
 こんなものを払えるのは一部のお金持ちだけになってしまう。そ ういう金持ちだけを対象に、「世界遺産、環境の保護」を図ろうとするのか、発 想が理解できない。 またキリマンジャロ登山の入園料が4泊5日で$150が$500 になるわけで、その分は間違いなくアップだから、登山費用も$1,000を超える ことになる。
 隣りのケニアのマサイマラの入園料が現在$30ほどのはずだから、 ケニアが大幅にアップしない限り、格差は目立つだろうし、普通のサファリ客は ケニアに流れるだろう。何故、こんな自明のことが分からないのか、環境保護の ためには他の方策がありうると思うのだが。TATOとTANAPAの交渉は決裂し、今は 天然資源観光省の下に移された。このような値上げ案が通らないことを信じるしかない。                                      (2005年3月)

2.マフィア路線値上げ


 2月15日から、マフィア島へ飛ぶコースタル航空の航空運賃が値上げとなった。$20(レジデントはTsh20,000)ずつのアップで、ダルエスサラーム~マフィアは$90、ザンジバル~マフィアは$130となった。理由はマフィア飛行場の滑走路の状態が悪いことである。コースタル航空の説明によれば、滑走路の状態が悪く、着陸する機体の損傷が激しいので、利用者に応分の負担をということらしい。これはタンザニア政府の問題で、マフィア島の観光開発が遅れている(必ずしも悪いことではないと思うが)証拠だろう。
 問題なのはマフィアを経由する路線、特にキルワ路線も値上げになったことである。ダルエスサラーム~キルワ間は従来の$110から$130となった。マフィアに寄らなくてもアップなのだろうと思う。今、マフィア路線の定期便はコースタル航空の独占だから、仕方ないところであろうか。従来のコースタル航空のやり方からすると、飛行場の滑走路の修理が終わっても、運賃は値下げされないだろうと思われる。                                              (2005年2月)

1.ンゴロンゴロ・クレーターの終日ドライブ禁止


 この1月1日から、ンゴロンゴロ・クレーター・サービス料が$25に値上げされた。今までは$15だった。クレーター・サービス料というのは、各人にかかる入場料(大人24時間で$30)とは違い、車1台にかかり、クレーターに下りる度にかかる。つまり終日弁当を持ってクレーターに下りていれば1回で済むし、昼食にロッジに上がってきて、午後また下りれば2回かかる。いわば交通費の一種である。
 さて、このクレーター・ドライブが、今年7月1日から半日に制限されることが決まった。終日ドライブはなし、午前下りて午後また下りるのもなしということだ。目的はクレーター内の環境保護。車両が多くなり、道路を外れて走る車両、1群のライオンを取り巻く車両の多さが指摘されるようになっている。マサイマラの状況は知らないが、動物たちにとってストレスであることは間違いないだろう。ルアハ、セルーといった未だ観光客が少ないタンザニア南部の公園・保護区では、車両が2台集まることすら珍しい。従って、車同士の情報交換で、珍しい動物の周囲を車両が取り巻くということが余りない(もちろん無線を使うから、リカオン発見!なんて情報は飛ぶけど)。
  ンゴロンゴロ・クレーターに終日下りられないのは淋しいが、方針としては間違っていないだろう。また情報交換で、動物を短期間に貪欲に見ようという姿勢も再考を要するのではないか?大自然とはそういうものであり、動物は動くものだという当たり前のことを前提としたいと思う。もっとも忙しい日を割いて、大枚払って日本から飛んできた観光客には通じない論理かもしれないが、どんなものだろう?                                      (2005年1月)

 

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